歯を失った時のベストな治療法とは?
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歯を失った部分に歯を入れる方法を選ぶ時、他の歯にダメージを与えない方法をまずは考えるべきです。
このケースはインプラント6年経過症例です。
右上第一大臼歯が歯根破折のため、抜歯となりました。
抜歯後に歯を入れる方法としてインプラントを選択されました。
インプラント周囲の骨も安定していて、患者さんもよく咬めるとおっしゃっておられます。
注目点は隣の歯です
・第二大臼歯(奥の歯)は削っていない天然の歯
・第二小臼歯(手前の歯)は神経がなく、太いコアが入っていて強度に不安のある歯
このようなケースでは、隣の歯を守るためにはインプラントが最適だと考えられます
他の主な方法の欠点は以下の通りです。
ブリッジ
・削っていない奥歯を削る必要がある
・神経のない手前の歯が折れるリスクが高まる
・第一大臼歯は最も力のかかる歯なので、支台の歯に負担が大きい
・支台の歯に問題が起きた時、やり直しが3本まとめてになる
入れ歯
・第一大臼歯の咬む力を再現をするのには物足りない
・取り外しの煩わしさから使わない可能性が高い
・クラスプ(歯にかける金属)のかかる歯に負担がかかる
インプラントを選択されたことで隣の歯への負担が減り、太いコアの入った歯も折れることなく6年間、問題なく経過していると考えられます。
ただしインプラントは、定期的なメインテナンスが必須の治療です。
このケースの方は高齢ですが、歯磨きもとてもしっかりされておられ、年に3~4回しっかりメインテナンスに来られておられます。