ダイレクトボンディング
Direct Bonding
当院の医院方針は「天然の歯を本気で守る」ことです。
ダイレクトボンディング治療は歯を全く削らないか、削っても最小限であることから、歯に優しい治療といえます。
そのため、当院ではダイレクトボンディング治療法に特に力を入れております。
ダイレクトボンディング治療とは
歯科用コンポジットレジンの中でも、特に強度があり審美性の高いタイプの白いペーストを歯に直接のせ、光で硬める方法です。
前歯のすき間の閉鎖、ホワイトスポット(歯のシミ)の改善、奥歯の小さな銀の詰め物の置き換え、比較的小さな虫歯の治療などに有効な方法です。
基本的には1回の治療で完結することが多い治療方法です。
ダイレクトボンディング 保険と自由診療(自費)の違い
見た目の改善には保険適用がない
保険で治せるのは、虫歯や歯が欠けた時など「歯に問題が起きた時」のみだけで、次のような場合は自由診療になります。
🦷 すき間(すきっ歯)の閉鎖
🦷 ホワイトスポットを改善したい
🦷 変色している部分をきれいにしたい
🦷 銀色の詰め物を白くしたい
🦷 二次虫歯を防ぐために精度の高い治療を受けたい
変色が少ない
自由診療のダイレクトボンディングは、磨き上げると艶が出るタイプの材料(保険適用外)を使用するため、長年使用しても変色が少ないのが特徴です。
自然な仕上がり
自由診療では1本の歯に対して、何色ものペーストを使用するため自然感のある仕上がりになります。
当院におけるダイレクトボンディング治療の特徴
マイクロスコープを使用
マイクロスコープを使用することで、健全な部分を削らず歯に優しい治療が可能となります。
持ちがよい
施術前に歯の表面の着色や汚れを徹底的に清掃し、治療中にはラバーダムを使用するため、二次虫歯や接着がはがれたり取れたりするリスクがほとんどありません。
経験実績のある歯科医師が担当
長持ちするダイレクトボンディング治療には、医師の技術力が重要です。当院では経験実績20年以上のベテラン歯科医師が担当いたします。
ダイレクトボンディング治療のメリット
即日処置が可能
基本的には型取りが必要なく、歯の状態によっては1日での処置が可能です。
歯を削る量が最小限
すきっ歯の閉鎖の場合は、全く削らずに治すことも可能です。詰め物のやり替えや虫歯治療においても、他の治療方法に比べて歯を削る量が少なく、歯に優しい治療法といえます。
セラミックに比べると安価
セラミックは型取りをして技工士が作製する段階があり、技術料が加算されるため高価になる傾向があります。一方、ダイレクトボンディングは比較的価格が抑えられることが多いといえます。
ダイレクトボンディング治療のデメリット
適応症が限定される
歯よりも柔らかい材質になるため、大きな詰め物や力のかかる部分には向いていません。
例えば、歯の部分が概ね1/3以上欠損している場合や、奥歯の咬む力がかかる部分、大きなすき間の閉鎖などが挙げられます。
変色の可能性がある
セラミックに比べて、長期的にみると着色や変色の可能性があります。しかし、ここ最近は材料が良くなってきたことと、詰めた後の磨き上げを丁寧にすることで、長期的な予後も非常に良くなっており、適応症であれば大きな問題は起こらないと考えられます。
術者の技術力が必要
まず適応症の見極めという診断力、次に色合わせのセンス、施術中に一つ一つのステップを根気よく丁寧に行うという繊細な技術力が必要なため、歯科医師の経験値により仕上がりに大きく差が出る方法です。
ダイレクトボンディング治療の流れ
(カウンセリングからメインテナンスまでの流れ)
① カウンセリング(無料)
まず気になる部分をじっくりお聞きし、ご希望をお伺いいたします。
②検査(別途費用必要)
レントゲンが必要な場合はレントゲンを撮影、その他必要な検査を行います。
本数が多い場合や、審美的要求度が高い場合、最終的なイメージが必要な場合などは型取りが必要になることもあります。
③検査説明
ダイレクトボンディングが適応か、また別の方法が良い結果が出ると考えられる場合はその方法と費用、施術回数をご説明いたします。
④施術(1時間半から2時間程度)
概ね1〜3歯程度の場合は、即日処置で行います。施術前に歯の表面の汚れを徹底的に落としてからの施術になりますので、1回の施術は1時間半から2時間程度をご予定ください。
⑤シェードチェックと磨き上げ
施術当日は歯を乾燥させて処置をするため、色が合っているか分かりにくいことがあります。
そのため、審美的要求度の高い場合や、色合わせが難しい歯の場合は後日チェックに来ていただくことをお勧めしています。万が一、色が合わない場合は無料でやり直しをいたします。
⑥メインテナンス
お口の健康維持にはメインテナンスが重要です。当院では、歯石も着色も取れるクリーニングを1年に2〜4回程度受けられることをお勧めしています。
当院でメインテナンスを受けられておられる場合、1年間の保証が適用されるため安心です。
ダイレクトボンディング治療でよくあるご質問
Q: 初診当日の施術は可能ですか?
A: 初診時には初診時にはまず歯の状態をみせていただき、ダイレクトボンディングが適応かどうかの診断と前準備まで行い、次回来院時に施術というのが基本的な流れです。
適応であった場合で、その後の予約が空いている時には当日施術ができることもございます。ご希望の場合は、一度お問合せください。
Q: 前歯のすき間をダイレクトボンディング治療で治せますか?
A: すき間の大きさにもよりますが、ダイレクトボンディングで改善できることが多いです。
Q: かけた歯をダイレクトボンディング治療で治せますか?
A: かけた部分の大きさと場所によりますがダイレクトボンディングで治せることも多いです。
Q: ダイレクトボンディングと一緒にホワイトニングもしたいのですが?
A: ホワイトニングをご希望の場合、先にホワイトニングでご希望の白さを獲得した後にダイレクトボンディング治療を受けることをお勧めします。
Q: ダイレクトボンディング治療はどのくらいの時間がかかりますか?また、何回通院する必要がありますか?
A:概ね1〜3歯程度の場合は、1回の処置で行います。処置時間は1時間半から2時間程度です。
それ以上の本数の場合や、色合わせがしにくいタイプの歯や、審美的要求度が高い場合などは、2〜5回程度の通院が必要となります。
Q: ダイレクトボンディングで治療した歯を将来セラミックで治すことはできますか?
A: ほとんどの場合が可能です。
Q: 初診時に施術は可能ですか?
A: 初診時にはまずダイレクトボンディングが適応かの判断と、必要な検査をします。その後、予約枠が空いていればそのまま施術が可能な場合もあります。
前歯のすき間を閉じる場合は、初診時は施術のための準備までで、実際の施術は翌回になることがほとんどです。
Q: 治療する歯に虫歯がある場合どうなりますか?
A: 虫歯がある場合、虫歯治療を併せて行います。またその場合、虫歯治療費が加算となります。
ダイレクトボンディングの費用について
前歯か奥歯か、詰める大きさ、歯間(隣接面)を含むかなどによって、1歯あたり15,000円~60,000円で費用設定しております。歯の状態によっては別途レントゲン費用、診断費用、虫歯治療費、詰め物の撤去費用等がかかることがありますが、初回相談は無料になっておりますので、まずは一度お気軽にご相談ください。