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先天性欠如歯 〜上顎の前歯編〜

永久歯の本数が生まれつき足りない先天性欠如は、10人に1人くらいの確率でみられると報告されています。

欠如している場所によっては対処がいらないこともありますが、何らかの対処が必要になることがほとんどです。

今回は特に早めに対処した方がよい先天性欠如についてお話します。

 

上顎前歯1本の先天性欠如は早めの対処が必要です

上顎の側切歯(真ん中から2番目の前歯)は先天性欠如になる確率の高い歯です。

この歯が片側だけない場合は、早めの対処が必要です。

この部分の欠損の問題点は、ほとんどのケースで上顎と下顎の正中(真ん中の線)がズレることです。

見た目が大きく損なわれるだけでなく、噛み合わせも安定せず、ズレが大きくなると手術対応になる場合もあります。

 

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矯正治療で正中のズレを最小限にとどめた症例

このケースは左上の側切歯が先天性欠如でした。小児の頃から把握していたため、開始時期を患者さんと相談の上、適切に判断できたケースでした。

矯正治療で上顎の拡大を行い、欠如している歯のスペースを確保した状態で保定に入りました。

最終的に同部にはインプラントで歯を入れる予定ですが、上顎前歯の歯ぐきは10代では位置に変化の可能性があるため、現在はまだ仮の歯で待機中です。

年齢が若いと、あごの拡大をしてスペースを作ることができます。

また進学などで親元を離れることも多いので、矯正治療は高校生くらいまでに行って、最終的な歯を入れるのは大人になってからというのはよいパターンかもしれません。

 

やみか歯科・矯正歯科 先天性欠如 矯正症例

先天性欠如は、早めの発見で治療の選択肢が広がります

歯医者さんで「歯の本数が足りない」と言われた場合、しばらく様子をみていてよいのか、早めに対応した方がよいのかを確認するようにしましょう。

一般歯科では対応方法に限りがある場合も多いので、様子をみましょうと言われて不安な場合は矯正歯科を受診されてみることをお勧めします。