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子どもの矯正(第一期治療)だけで終われる?

矯正第一期治療、第二期治療とは

矯正第一期治療は、まだ乳歯がある時期に行う矯正治療で、年齢は3歳〜12歳頃と言われることが多いですが、成長には個人差があり14歳〜15歳頃まで行う場合もあります。

成長期から開始する第一期治療は、土台となるあごの骨や歯並びに影響する様々な要因にアプローチすることができるため、まだ生えてきていない永久歯の歯並びが悪化するのを予防する治療ともいえます。

 

矯正第二期治療は、すべての歯が永久歯で、成長のめどが経った時期に行う矯正治療で、年齢は第一期治療が終了した年齢以降大人までが対象になります。第二期治療は最終的な歯並びを確定する治療といえます。

 

当院では、第一大臼歯間の歯(1番から6番まで)が生えそろうまでの治療を第一期治療、第二大臼歯(7番)が生えてきた時期以降の矯正治療を第二期治療としています。

 

子どもの矯正(第一期治療)のメリット、デメリット

子どもの矯正のメリット

・拡大治療の効果が高い

・抜歯矯正を回避できる可能性が高くなる

・装置への順応性が高い

・歯並びに影響する悪い癖を改善しやすい

・後戻りしにくい

 

子どもの矯正のデメリット

・治療期間が長くなる

・保護者の協力が必須

 

子どもの矯正(第一期治療)だけで終わるケースとは?

これから矯正治療をしようと考えている場合、第一期治療だけで終われるかは気になるところですね。

 

しかし最終的な歯並びには、まだ生えてきていない歯の大きさや生えてくる方向、お口の周囲の筋肉のバランス、遺伝的要素など多くの要因が複雑に影響してくるため、予想することは困難です。

 

また、第一期治療は土台となるあごの骨のバランスを整えることがメインの治療となり、歯1本、1本の整列は第二期治療で行いますので、パーフェクトな歯並びにしたい場合は基本的には第二期治療が必要です。とはいえ、パーフェクトではなくても許容できる歯並びになっている場合、ご本人やご家族の意思で第一期治療で終了される場合もあります。

 

また、第二期治療は永久歯に対する矯正ですので、開始時期は一期治療からの継続ではなく、少し間をあけてから開始しても問題ありません。大人になってからされる場合もありますので、二期治療をするかどうかは、ご家庭の状況や子どもさんの意思など総合して決めていかれるとよいでしょう。

 

やみか歯科・矯正歯科 小児矯正 矯正第一期治療 子どもの矯正
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矯正第一期治療、第二期治療 まとめ

矯正治療のゴールは成長が終わり、永久歯が生えそろった状態が、良い噛み合わせ、良い見た目であることです。

第一期治療と第二期治療では目的が全く違います。成長期の子どもさんの場合、その時にしかできない治療があります。矯正を迷っている間に子どもさんはどんどん成長します。

おかしいな、と気づいたら早めに矯正歯科医に相談されることをお勧めします。

 

やみか歯科・矯正歯科 院長 山口美華