小児の歯列矯正「様子をみましょう」はいつまで?
学校の健診で指摘されたり、保護者が見て歯並びが気になり歯科を受診したところ、まだ様子をみましょうと言われることはよくあります。
ここで気になるのは様子をみるのはいつまで?ということです。
様子をみているうちに、気づいたら全部永久歯に生え替わってしまっていたという話はよく聞きます。
定期的に歯科医院を受診していても、ずっと経過観察になるのはどうしてでしょうか。
まず医院によって、力を入れている治療分野は各々違います。歯列矯正は歯科医療の中でも特殊な分野で一般歯科メインの歯科医院で矯正について相談した場合、様子をみましょうと言われることが増えます。
一方、矯正に力を入れている医院でも方針によって治療の開始時期はさまざまです。小児の早期治療に力を入れている医院もあれば、ある程度成長のめどが立ってから治療を開始する医院もあります。
ところで、よい歯並び、よい噛み合わせを獲得するうえで重要なことは、以下の2つです。
*土台となるあごの骨の大きさとバランス
*舌や口腔周囲の筋肉バランス
上あごの成長は10歳くらいで終わってしまうため、早めにアプローチすることでバランスのよい歯並びを獲得できる可能性が高まります。
そのため当院では小児の早期治療に力を入れています。
相談した医院で様子をみましょうと言われた場合、他の医院でも相談してみられることをお勧めします。

当院では5〜7歳での開始を推奨しています。
永久歯のスペースがかなり足りない場合でも、この年齢からスタートするとスペースを確保できる可能性が高まります。